初夢はいつ見た夢? 事始めの日の夢で新しい一年の吉凶を占います

公開日: 9:42 夢解釈

書き初めをしたり、仕事を始めたり、昔は1月2日から新年の行事を始めていました。だから、この日の夜に見る夢を「初夢」とすることが多いようです。2日から3日の夜にかけて見る夢ですね。とはいえ現代では、「新年になって初めて見る夢」ということで1月1日の夜の夢を初夢とする考えかたもあります。

初夢の内容で新しい一年の吉凶を占うのですが、一般に「一富士、ニ鷹、三なすび」が縁起がいいなんて言われていますね。

「富士山のように高く伸び、鷹のように勇敢に、また花が咲くとかならず実をつけるなすびのように願い事がかなう」といったような意味合いです。

夢占(ゆめうら)
にも、「よい夢の観かた」などを書いています。

初回夢(イニシャル・ドリーム)

夢を扱う心理療法では、治療的なかかわりがはじまって最初に報告される夢を「初回夢(イニシャル・ドリーム)」として重視しています。とくに、ユング派の人たちが、初回夢の意味を重くとらえているようです。

なぜかというと、初回夢は、その人のテーマやこれからの心理療法の方向性を暗示していることが多いからです。

心理療法にかぎらず、新しい環境や出会いのあとに見る夢を「初回夢」ととらえてみると、なにかヒントが得られるかもしれません。



探し物の夢。夢の中へ行ってみたいと思いませんか?

公開日: 17:54 夢解釈


探しものは何ですか?
見つけにくいものですか?
カバンの中もつくえの中も
探したけれど見つからないのに
というのは、井上陽水の「夢の中へ」の出だしですね。



夢に関する10の科学的事実

公開日: 6:41 夢の科学

「夢に関する10の事実」
10 Facts About Dreams|about.com
から。

夢は魅力的でとっても興味深く、ときに恐ろしい現象です。そんな夢に関する「10の事実」を紹介。



夢を旅するための9つの鍵

公開日: 14:47 ドリームワーク

ロバート・モスの『コンシャス・ドリーミング』から、あなたが夢を探検するときに必要となるトラベルキットを紹介します。夢を旅するための9つの鍵です。



人生の大切なメッセージを伝えてくれる「大きな夢」

公開日: 13:00 夢解釈

ネイティブ・アメリカンのあいだでは、シャーマンは「夢を見る人」と表現されることがあります。

アマゾンに住むカグワヒブ族の人々は「夢見る者は、誰もがシャーマンの資質を備えている」とさえ言うそうです。

北米のイロコイ族もまた、夢の文化に属する人々で、夢は人間にとって最も重要なガイドだと考えられてきました。一日の最初の仕事が、夢を語り合うことだったんです。



試験に失敗する夢はいい結果をもたらす(心理学研究)

公開日: 15:35 夢解釈

おそらく誰もが見たことがあるだろう夢に「試験の夢」が挙げられます。

試験問題がまったく理解できない言葉で書かれていて焦ったり、あるいは寝坊して試験会場にたどりり着けない。
今日は大学の入試なのに、やっと着いたと思ったら、場所を間違えていた、なんて夢を見た人もいるかもしれません。



受験生でなくなって、何年もたっているのに、やっぱり夢の中では試験問題が解けずにうなっているということもあります。

冷や汗をかいて飛び起きて、「ああ夢だった」と安心するというパターンです。

魚の夢、あるいはサカナになってみる

公開日: 10:36 ドリームワーク 物語

魚の夢


夢に魚が登場したので、どんな意味があるのかなと連想してみました。

カール・ユングは、夢に出てきた巨大な魚を描いて、「海の怪物が表しているのは、無意識に捉えられることから、自我意識を自由にしようとする試みだ」と言いました。

That Fish in Jung’s Red Book
That Fish in Jung’s Red Book

深層心理学では水や魚は無意識や潜在意識と関連している、と考えられることが多いようです。

夢占(ゆめうら)

公開日: 15:04 ドリームワーク

夢は異界からのメッセージ


夢というものは、昔から神様のお告げや何かが起こる前兆だととらえられてきました。目には見えない異界からのメッセージだと考えられていたのです。

今でも、お正月明けに「どんな初夢を見た?」「いい夢見たから今年はいい一年になりそう」なんて、遊び半分ながらも「初夢」で運勢を占う人も多いのではないでしょうか。

夢日記をつける

公開日: 2:53 ドリームワーク

夢日記とは

夢日記(dream diary, dream journal)とは、夢の体験を記録した日記のことです。実際に見た夢の内容だとか、それに対しての連想やアイデア、また、白昼夢やイメージワークについても書かれることがあります。

人によっては、「明晰夢」を見るために夢日記を活用することもあります。明晰夢とは、夢のなかで「これは夢だ」と気づいているような意識の状態の夢です。

バウムテスト「夢の木法」

公開日: 8:30 ドリームワーク 物語

夢の木

水谷まさる
 
ゆすらう、ゆすらう、夢の木を
あをい 野原の まんなかに
一本 はえてる 夢の木を。
 
ゆすらう、ゆすらう、夢の木を
枝に まつかな 夢の實が
ぽとり ぽとりと 落ちるまで。
 
ひらはう、ひらはう、夢の實を
ひろつて たたいて わつて見よう
おもちやが いろいろ 出るそうな。

・・・

バウムテストという木の絵を描いてもらう心理テストがあります。いろいろなやり方があるのですが、上の詩を読んで「夢の木法」という方法を連想しました。

カスティーラという心理学者が1980年代に考案した方法で、3枚の紙を用意して3枚の木の絵を描いてもらいます。

では、1枚目の木を描いてみてください。どんな木でもいいです。

・・・

描けましたか?

続いて、もう1枚、木を描いてください。さっきのと同じでも、違う木でもかまいません。

・・・

では、3枚目の木は、「夢の木」を描いてください。あなたが、もっとも美しいと想像する木を描きましょう。できることなら自分の家の庭に植えてみたいなと思うような理想の木にしてください。

さて、完成した3枚の絵を見比べてみましょう。

どんな違いに気がつきますか?

だんだん大きくなっている人もいれば、木の種類が違うという人もいるかもしれません。

多くの人は、3枚目の「夢の木」はより大きく、空想的に描くようです。

バウムの解釈

どんなふうに解釈されるのでしょうか?

1枚目の絵は、描き手の「社会的な態度」を表しているとカスティーラは考えました。人間関係や周りの環境との関わり方、他の人にどう見られようとしているか、といったことを表しているそうです。

トゲトゲした木を描いた人は、周りに対してアグレッシブに関わろうとしているのかもしれません。

逆に丸く穏やかな木を描いた人は、角が立たないように気を使っているのでしょうか。

2枚目の絵は、描き手の「内面的な自己像」を表しているとされます。

3枚目の夢の木は、描き手の願望や理想、欲望などを反映することが多いようです。

とはいえ、こういう描画法は、あまり頭で解釈するものではなくて、感じたり、連想をふくらませていくことで、気づきが得られるのがよいのだと思います。


エネルギーの流れを感じてみる

木の絵を木の絵として見るのではなくて、エネルギーの流れとして眺めてみましょう。東洋風に「気」を感じると言ってもいいかもしれません。

少し離れたところに、木の絵を「さかさまにして」おいてみます。

根っこや地面が上にきました。

そこから、下の方(空の方向ですね)に向かって、どんな風にエネルギーが流れているかを、なんとなく感じてみてください。

描かれた絵から感じられるエネルギーの強さや広がりは、どれくらいでしょうか? 流れはスムーズですか? それとも、どこかでよどんでいたり、ひっかかっていたり、あるいはうっ積していたりしますか?

色や、明るさでたとえると、どんな感じでしょうか? できれば、エネルギーの動きや、音をイメージしてみてください。

木になってみる

今度は、自分がその木になったら、どんなふうに感じるかを体験してみてください。

裸足になって静かに立ち、目を閉じて木になってみます。

足の裏は、床や地面にどんな感じに触れていますか?

根っこはしっかり張った感じでしょうか? それともちょっと頼りない?

先ほど感じたエネルギーが、自分の中に動いているところを想像してください。

大地からエネルギーを吸い上げて、頭のてっぺんから空に流していきます。

スムーズに流れるところもあれば、勢いがよすぎるところや、逆にうまく流れていないところも感じられるかもしれません。

そうしているのは、心地よいですか? それとも嫌な感じ? 気分はどう変化していくでしょうか。

ぴったりするオノマトペを探す

今度は、また木の絵を眺めてみて、ぴったりとくる言葉を探してみます。下に、気持ちや人柄を表現する擬音語・擬態語(オノマトペといいます)を挙げてみました。この中から探してみてもいいし、違う言葉でもいいです。
あせあせ あっさり いじいじ いそいそ イライラ いきいき うきうき うっかり うっとり うっそう うつうつ うろうろ おっとり おどおど おずおず かちかち かさかさ がつがつ ガチガチ がやがや がくん がりがり がっかり かっか かりかり がやがや かっちり からっ かんかん きりきり きちきち きゅっ きらっ きらきら きんきら ぎざぎざ きっちり ぎらぎら きょろきょろ きびきび きちんと ぎゅうぎゅう くすくす くしゃくしゃ ぐだぐだ ぐったり ぐらぐら けたけた けらけら けろり こそこそ こりこり ごたごた さらさら さくさく さっぱり さらっと ざわざわ しくしく しとしと しゃきしゃき じりじり じっとり しっとり しれっ しゅん しょんぼり しょぼん しっかり しょぼしょぼ すっきり すやすや ずっしり ずーん ずどーん すやすや そろそろ そろりそろり そわそわ ぞくぞく たじたじ だらだら ちくちく ちょろちょろ ちょこちょこ つやつや つんつん てらてら てきぱき とろとろ どたどた どやどや どきどき どたばた どっきり トゲトゲ どんより どきん どろどろ にやにや にこにこ にっこり にたにた ぬらぬら ぬぼーっ ぬめぬめ ぬめっ ぬるぬる ねとねと ねりねり ねばねば ねちねち のろのろ のっそり のたのた のんのん のびのび はらはら はっ ばたばた ばらばら はっきり はきはき ひそひそ ひやっ ひらり びっくり ピリピリ びくびく ひやり ひやひや ひんやり ふわふわ ふわり ふらふら ぶらぶら ぷんぷん ぷっつん へとへと へらへら ぺこり ぺこぺこ ぺらぺら ほかほか ほろり ぼけっ ぽかん ほんわか ほっこり ぼんやり ほっ ぽかぽか まじまじ まったり まんじり むかむか むらむら むずむず めらめら めろめろ めちゃめちゃ もっさり もじもじ ゆらゆら よぼよぼ らんらん るんるん わくわく わいわい わあわあ
これかな、という言葉があれば、何度か口の中で転がしてみて、ぴったりくるか、確かめてみてください。

連想をふくらませて物語をつくる

いくつか質問をしてみますので、あまり考えずに連想してみてください。
思い浮かんだことを、画用紙の裏などに書いてみましょう。
  • この木は、どんな場所に生えていますか? 周りの景色は? 居心地はどんな感じでしょうか?
  • 今日の天気はどうですか? 雲は見えますか? 温度や、湿気や、風はどんな感じでしょう。季節はいつぐらいでしょうか?
  • この木はどのように育ってきましたか? 誰かが苗を植えたのでしょうか? それとも種が風にのって飛んできた? 世話をされたのか、一人で成長してきたのか、どちらでしょう? これまで、どんな出来事がありましたか? なにか苦境を経験しましたか?
  • 樹齢は何年くらいですか? 人間でいえば、何歳くらいでしょうか。
  • 男性的な木? それとも女性的な木?
  • 好き、嫌いでいうとどちらに近いですか? どんなところが好きで、どこが嫌い?
  • この木は誰かに似ていますか? あなた自身に似ているところは? 似てないところはどこでしょう。
  • この木が困っている(困っていた)ことは何でしょうか? それをどのように解決しますか?
  • これからこの木は、どんなふうになっていきますか? 自由に物語をつくってみてください。

自分にひきつけてみる

最後に、描かれた木の印象や連想、物語を、自分にひきつけてみてください。「自分のこと」としてふりかえってみて、しっくりくるところと、そうではないところは、何でしょうか?

描いた3つの木が、それぞれ今のあなたにメッセージを送ってくれるとしたら、それは何ですか?

といったことを、画用紙のどこかに書き込んでみてください。



夢野の鹿

公開日: 7:35 物語

とおいむかしのことでした。

摂津の国の夢野というところ(兵庫県の湊川のあたりです)に、鹿の夫婦が住んでいました。二頭の鹿は、とても仲よく暮らしていました。

あるとき牡鹿は、海の向こうの淡路島に美しい牝鹿がいると聞き、いてもたってもいられなくなって、海へ飛び込んでおよいでいきました。

若くて美しい牝鹿にむちゅうになった夢野の牡鹿は、何度も何度も海を渡って淡路島に通います。

「夢と占い」『宇治拾遺物語』から。

公開日: 23:00 物語

夢買ふ人

昔の人々は、夢を売り買いしていたそうです。

『宇治拾遺物語』には、「夢買ふ人のこと」という話が伝わっています。

次のようなストーリーです。


・・・

昔、きびのまきひとという若い男が、夢解き女(夢を占う人)のところに行き、夢合わせをしました。そのあと、国守の息子が入ってきました。まきひとは奥の部屋から、こっそりのぞきます。国守の息子は、夢の内容を語りました。夢解き女は、「すばらしい夢なので、あなたはきっと出世するでしょう。くれぐれも夢のことは他言してはなりません」と答えました。国守の息子はよろこんで、上衣を与えて帰っていきます。

きびのまきひとは部屋のすみに隠れてすっかりその話を聴きました。

そして、「今の夢、私にもらうことはできないか。国守はそのうち都に帰るけれど、私はずっとここにいなくちゃならない。だから、ここで出世したいんだ」と言いました。

夢解き女は、「おたくの言うとおりにしたらいいよ。そしたら、国守りの息子がしたとおりに入ってきて、国守の息子が見た夢をそのまま私に言いなさい」と答えました。

きびのまきひとはよころんで、同じように語り、夢解き女も同じように答えます。きびのまきひとは、上衣を与えて帰りました。

その後、きびのまきひとは、学問を熱心に学び、出世して大臣になったといいます。

というようなことがあるので、人の夢をもらうというのは、とっても賢いことだと、『宇治拾遺物語』には記されています。
一方で、きびのまきひとに夢を取られた国守の息子は、ぱっとしない人生を送ったとのことです。もし夢を取られなかったら、大臣になっただろうに、ということで、「良い夢は人に聞かせてはならない」と言い伝えられました。

この物語が教えてくれること

さてさて、この短い物語が、今の私たちに教えてくれるのは、どんなことでしょう?

  1. 夢は将来の可能性を知らせてくれる。
  2. 大事な夢は人に聞かれないようにしよう。
  3. 夢は、秘密を守ることのできる人にだけ話そう。
  4. 他人の夢を、もらうことだってできる。

といったことが挙げられると思います。

「夢解き女」は、現代にもいる占い師とか、あるいは心理カウンセラーなどが、それに相当することを担っているかもしれません。

夢という現象は不思議なもので、思ってもいなかったような人物が登場したり、予想もしていなかった出来事が起こったりします。

目が覚めたとき、今しがた見た夢でどきどきして、「なんだったんだろう」と思った経験は誰しもあるのではないでしょうか?

さて、上に挙げた4つのポイントを、少し検討してみましょう。

(1)夢は将来の可能性を知らせてくれる

フロイトは「夢は願望充足である」と言いました。
「願望」は、将来に向けたことなので、「大臣になりたい」という願望が、「大臣になる」という夢を見させることはありそうです。それで実際に大臣になるかどうかは、本人の才覚や運なども関係しそうですが、まあ確かに、「将来の可能性を知らせてくれる」ということは、ありそうですね。

ユングは、夢は一面的な意識を補償するような役割をもっていると考えていたようです。たとえば、あまりに男性性を強調している人の無意識には、女性的なものが未分化のままに潜んでいて、それが夢に表れる、といったようなことです。
心のありようがよりバランスよくなっていくと、無意識の女性的なものも、意識的・現実的な生活に活かすことができるようになるかもしれません。
そうした意味では、「夢は将来の可能性を知らせてくれる」と言うこともできそうです。

(2)大事な夢は人に聞かれないようにしよう

これには、いくつかの意味がありそうです。

ひとつには、夢には、夢見手も意識していない(かもしれない)とてもプライベートなことがらが表現されることも多いので、むやみに人に話すものではないですよといった意味合いです。

もうひとつは、夢を公に話してしまうことで、夢のパワーとでもいうようなものが、失われてしまうかもしれないということです。

「夢みたいな話だ」「しょせん、夢にすぎないでしょ」「夢見てばかりで現実感がないよね」といった言葉や態度で否認されると、夢のリアリティは容易にかき消されてしまいます。
まだ薄暗い早朝はいきいきとしていたキノコや粘菌が、太陽の光でしぼんでしまうようなものかもしれない。

だから、「これは大事な夢だ」と感じたら、ときには、こっそりひそかに誰にも言わないで、じんわりとフトコロに抱いておくことも必要なのです。

あとは、(4)とも関係しますが、大事な夢を他人に取られてしまわないように。

(3)夢は、秘密を守ることのできる人にだけ話そう

夢を語る相手は選ばなくちゃいけません。多くの人は、他人の夢の話など、興味をもってはいないのです。聴き手がつまらなそうな顔をしていると、夢のリアリティもすぐにしぼんでしまうでしょう。

だから、夢を語る相手は慎重に選ぶ必要があります。

では、どんなことに気をつけたらいいでしょうか?
  • ちゃんとおしまいまで話を聞いてくれる人
  • 解釈やアドバイスを押し付けない人
  • 話したことは、ここだけに留めておいてくれる人
  • 変なことを言っても、変な人、と思わないでいてくれる人
といったことがありそうです。

いずれにしても、「秘密」をもてるのが大事なんでしょうね。

(4)他人の夢を、もらうことだってできる。

「他人の夢をもらう」という発想はおもしろいですね。意識も無意識も、「個人」の内面に閉じ込められている、という考え方では、「他人の夢をもらう」といったアイデアは出てこないんじゃないでしょうか。

夢解き女は「国守りの息子がしたとおりに入ってきて、国守の息子が見た夢をそのまま私に言いなさい」と言います。

同じように夢を語って体験しなおすことで、夢をもらうことができるということですね。